(解説)取り巻く環境変化に備えて

 

 日本銀行は、20日開いた金融政策決定会合で金利引上げを見送った。今後については、「データが見通し通りに推移していけば、少しずつ利上げをしていく考え方に変わりはない」としている。

 

人手不足や物価高が続き、借入金の元本返済と利払い費の増加が中小企業の経営を厳しくしていくことが見込まれる。

 

金融機関の融資審査では、資金使途返済財源が基本となるが、コロナ禍では、資金使途は赤字補填、売上が消失した中小企業もあった。返済財源はどうかというと、赤字のために返済キャッシュフローが無い中小企業も多かった。

 

ゼロゼロ融資が、中小企業の倒産を防いだのは間違いないが、中小企業を取り巻く環境変化に対応して、あらためて現状を確認したうえで、借入金はもちろん、場合によっては事業や会社を見直していくことも必要かもしれません。

 

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