「毎月の返済負担なしに、新たな運転資金を確保する方法」として、
①当座貸越、②短期継続融資、③ABL(動産担保等)融資を紹介します。
①当座貸越とは、
当座貸越とは、融資限度額(枠)を設定し、限度額の枠内で自由に融資を受けたり、返済することができる融資方法です。
一般的には審査が厳しくなりますが、資金繰り円滑化には有効です。ただし、融資限度額いっぱいまで貸越し、根雪のようにならないよう注意が必要です。
②短期継続融資とは、
正常運転資金の範囲で、期日一括返済(売上返済)を条件とした1年以内の短期融資です。「短コロ」などと呼ばれており、一般的には利息のみを支払い、元本は借りたままとなる。
金融庁は金融機関に対して「事業性評価に基づく融資等」求めていますが、短期継続融資は、この一環として期待されています。
③ABL(動産担保等)融資とは、
在庫や売掛債権などを担保として、金融機関から融資を受ける方法です。
不動産担保など、担保余力の乏しい中小企業には有効な資金調達方法となりますが、担保となる在庫や売掛金などの管理状況を報告することが義務付けられ、これらの管理体制の整備が課題となります。