融資申込には、資金使途、返済財源、担保・保証の3つのポイントがあります。
1つめは資金使途です。これは、工場・店舗・機械等を購入する場合は設備資金、営業用資金としての運転資金、年末仕入のための季節資金などがあります。
2つめは返済財源です。これは、利益(キャッシュフロー)からの返済、毎月の売上からの返済、売掛金回収などによる返済があります。設備資金は利益(キャッシュフロー)から、運転資金は短期の場合は売上金から返済、季節資金は売掛金回収による返済など、それぞれ資金使途と返済財源はセットになっています。
3つめは担保・保証です。これは、資金使途、返済財源が妥当で回収に全く懸念がないと判断されれば、担保・保証は基本的には不要と考えられます。ただし、返済期間が長期の場合、融資金額が多額な場合、格付ランクなど信用力によっては、担保・保証が求められることになります。実際には、それぞれの状況が違いますので金融機関での個別の判断となります。
これら3つのポイントを考慮しないと、融資決裁の可否に影響するだけでなく、バランスを欠いた資金構造に陥ってしまい、借入後の返済に支障をきたすことにもなりかねませんので注意が必要です。