借入金の返済額の軽減など、条件変更を依頼する場合のポイントについて説明します。
厳しい経済環境により、売上が減少して借入金の返済が厳しくなっている中小企業が多く見られます。借入金の条件変更等を依頼する場合にはどのように対応するか、考え方を説明します。
借入金の返済が厳しい場合には、延滞する前に取引金融機関に相談することです。具体的には返済元金の減額・据置、返済期限の延長などの対応を依頼することとなりますが、その場合、申し込みに至った原因、今後の経営改善の取り組みなどの対応策を説明することが大切です。
取引金融機関側からとすると、中小企業金融円滑化法(2012.3末期限)により条件変更に対応していますが、債権者としては、今回の条件変更において、このまま延滞に至るよりも回収可能性が高まる、ということが必要となります。
大切なことは、具体的な対応策や経営改善の取り組みを取引金融機関に説明・納得して貰うこと、そして、借入金返済の軽減を受けている期間に、しっかりと経営改善を実行することです。